自由記述帖「日光金谷ホテル、コンソメスープ」
自由記述帖
名前の通りに、日光にある、日光金谷ホテルでの夕食に出たコンソメスープには筍が美しい琥珀色のスープに入っていて、複雑でしっかりとした伝統と格式を感じる味のコンソメスープでした
そのコンソメスープは、胃を取り、体重も片手でどうにかなってしまうほどになった伯父さんと行った旅行で夕食に出たのです。
日光金谷ホテルは別館の入口に、天皇陛下が泊ったことを誇る石碑があります。
ホテルの壁には、団十郎に義足を作り、恋の病を治せたり、治せなかったりする名医ヘボン博士が泊ったことが書いてあるパネル等が飾られています。
そのなかには、昔、ホテルは上流階級の人たちが親戚一同で月単位で泊ったのでしょう。
昔のお客は皆が顔見知りだったと書いてあるものもありました。
日光金谷ホテルには数多くの半立体の彫刻が飾ってあり、美しく歴史があるランプなどもあり、まるでホテルが博物館のようでもあります。
伯父さんは前に書いたような状態でしたので、旅行といっても、午後の二時に病院を出て、翌日の午前の十一時に帰ってくるというシンプルな旅行でした。
そういう旅行でしたので、伯父さんは、車での移動と、ホテルのロビーから部屋までと、部屋からダイニングまでの移動しかしていません。
ですが、部屋からダイニングまでの道には、想像の象という彫刻と赤いランプがあり、伯父さんでも少しは旅行気分が味わえたのではないかと思いました。
伯父さんには胃がないので、一回に少しの水分しか取ることが出来ません。
夕食はコンソメスープを少し飲んだだけでした。
日光金谷ホテルのコンソメスープは、最近のオニオンの味が強い、甘みを感じるスープではなく、伝統を感じるコンソメらしい複雑な味がしました。
私の伯父さんですので、けっこう昔の人です。
そんな伯父さんには伝統を感じさせる、しっかりとしたコンソメスープが良かったと思います。
私の話でしたら、その後のステーキやサボテンの入ったサラダの話になりますが、今回はどうでもいい話です。
コンソメスープを少し飲んだら、疲れたのでしょう。伯父さんは部屋に戻って休むことになりました。
翌日、吉田仙十良の造った、迦陵頻伽の彫刻の前の席で朝食を取りました。
伯父さんはみそ汁を少し飲み、その後、目の前の迦陵頻伽を眺めていました。
私の朝ご飯は洋食だったので、みそ汁の味は分かりません。
金谷ホテルのトーストとオムレツを食べました。
そして、皆でホテルの前で記念の写真を撮り、午前の十一時には病院のベッドに戻ったのでした。
ただ、それだけの話でございます。
勢いで書いて公開は後悔しかしない…
書き直しの嵐となりました。
文体診断
別格の松本幸四郎さん。
長文は読みやすさの診断がドキドキする。
これ硬さ適切なの?
わざわざこのブログに来て下さったあなたを、私は勝手に大切に思います。