怪談「徒然草子」

徒然なるままに、きいぼうどと心にまかせて、古典狂の怪談童話創作家の結果的にここだけの怪しいかもしれない話

2018-06-28から1日間の記事一覧

140字小説「兎さんと亀さん」

140字小説「兎さんと亀さん」 兎は駆けくらべに勝った亀に行った。「私は警官で、昨日も犯罪者に付き合って徹夜だった。疲れているのを知っていたのでしょう」兎は亀を非難した。「君の相棒は僕の親せきで、一晩中寝ていたと言っていたよ」亀は兎を非難し…

伝聞昔話「イリセートサットの怪物」(小泉八雲より)

伝聞昔話「イリセートサットの怪物」 そこは神々が最後の仕上げを忘れた地域です。 そこでは黒い海と鉛色の霧以外は、全ての物が白かったのです。 そこは陸と海の境目があいまいでした。 氷の頂は太さを気ままに変え、気ままに動き、絶滅した生き物の記録の…