怪談「徒然草子」

徒然なるままに、きいぼうどと心にまかせて、古典狂の怪談童話創作家の結果的にここだけの怪しいかもしれない話

2018-08-27から1日間の記事一覧

伝聞昔話「子捨て」(小泉八雲より)

伝聞昔話「子捨て」 その百姓はとても貧しかったのです。 自分たちが食べていくだけでいっぱいでした。 女房が子供を産みました。 捨てました。 女房と自分の子を川に捨てました。 貧しかったので、女房が産むたびに川に捨てました。

「黄昏の人」

「黄昏の人」 黄昏時にその人がやってきます。 昼と夜が混ざる時、色々と迷っている子供に、本当の家にこないかい。本当の国にこないかいと、その人は誘うのです。 「君は賢いから知っているだろう。こんなつまらない世界が君の世界でないことを。私と一緒に…