怪談「徒然草子」

徒然なるままに、きいぼうどと心にまかせて、古典狂の怪談童話創作家の結果的にここだけの怪しいかもしれない話

2018-08-29から1日間の記事一覧

詩会「カステラ」北原白秋

詩会「カステラ」北原白秋 カステラの縁の渋さよな。 褐色の渋さよな。 粉のこぼれが手について、手についてね、 ほろほろとほろほろと、たよりない眼が泣かるる。 ほんに、何とせう、 赤い夕日に、うしろ向いて ひとり植ゑた石竹。 NHKで石竹が私の誕生花だ…

いい国住みたい貧福論は君主論(雨月物語貧福論感想文)

いい国住みたい貧福論は君主論 どんな名刀でも千人を相手に出来ないが、金の徳ならば天下も従う。 雨月物語の貧福論の主人公岡左内はそのように考える倹約の武士です。 刀一本と天下を従わせるお金って一緒にしちゃだめじゃないと思う方もいるでしょう。 細…