怪談「徒然草子」

徒然なるままに、きいぼうどと心にまかせて、古典狂の怪談童話創作家の結果的にここだけの怪しいかもしれない話

自由記述帖「小片想い書き」

自由記述帖「天使の教会」

自由記述帖「天使の教会」 山の上に教会がありました。 山の下にある町はとてもにぎやかでしたが、山の上にある教会はとても静かでした。 今はだれもいない教会に悪魔の少女が素足をぺたぺたと入っていきました。 誰もいない礼拝堂、天使の少女が蜘蛛の巣で…

自由記述帖「金魚草尼」

自由記述帖「金魚草尼」 五人のお坊様が同じ夢を見ました。 その夢は地面が光っている夢でした。 五人のお坊様は夢でみた場所に集まりました。 五人は力を合わせその場所をほったのです。 その場所にはひつぎが埋まっていました。 ひつぎの中には美しい尼様…

自由記述帖「又鬼(またぎ)」

自由記述帖「又鬼(またぎ)」 ニロクという名の腕の良いマタギがいました。 そのニロクが家で酒を飲んでいると、女が家に入ってきたのです。 その女はとても背が高く、青い目で、生きた花が咲いた着物を着ていました。 ニロクはこれは面倒なのが来たと思い…

自由記述帖「日光金谷ホテル、コンソメスープ」

お題「思い出の味」 自由記述帖 「日光金谷ホテル、コンソメスープ」 名前の通りに、日光にある、日光金谷ホテルでの夕食に出たコンソメスープには筍が美しい琥珀色のスープに入っていて、複雑でしっかりとした伝統と格式を感じる味のコンソメスープでした …