怪談「徒然草子」

徒然なるままに、きいぼうどと心にまかせて、古典狂の怪談童話創作家の結果的にここだけの怪しいかもしれない話

怪談読書録

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最近、毎日のようにいくつか怪談話を書いています。

あなたは何が怖いですか。

 

そんなことを毎日考えています。怪談を書きながら。

私の転機は怪談の絵本のコンテストです。

 

10代20代のころは絵を描くのが好きでした。

文章なんて誰でも書けると思われるそんな技術、そんな生意気なことを思ってました。

その当時も本は好きで、ヴィレッジバンガードで小説を買って読んでいました。

 

吉本ばななさんや本谷有希子さん向田邦子さんが好きでした。

湊かなえさんの文章に怖い文章を書く人だと思いふるえました。

本谷さんの「生きてるだけで、愛。」や吉本さんの「イルカ」が大好きです。

小川未明さんや金子みすゞさんは何度も読み音読をしたものです。

あと岩井志麻子さんのぼっけぇきょうてぇが好きでした。

私の怖いは湊さんや岩井さんからできたのかもしれません。

この文章じゃなんか女性みたいですね。

 

それから絵本作家になりたいと思い文章を書き始めました。

文章って何って思い、川端康成さんや大江健三郎さんを読み始めました。

川端さんの文章に感動し、それが世界に伝わったことも感動しました。

大江さんの「新しい人よ眼ざめよ」はすごい本だと思います。

 

そして怪談絵本のコンテストの存在を知り、それから怪談を書き始めました。

怖い話って何だろうと毎日考えています

そんなことを考えてすごし30ほど怪談を考えました。

筆名は井の中の蛙の私で井蛙はるです。

井蛙はせいあと読みます。

岡本綺堂さんの本を読んでこの名にしました。

 

人の感情を揺さぶり刺さないといけない怪談はとても難しいです。

歯医者の話だと怖い話は書けますが、私は書きません。

きゅいいぃぃぃんきゅいぃぃぃぃん

書いてて歯が痛くなりそうだからです。

きゅいいぃぃぃんきゅいぃぃぃぃん

嫌な音です。

近くの山に登り河童の像の頭をなでると話がよく浮かぶ気がします。

その山は、今の時期だと光を浴びた緑色の葉が気持ちの良い日陰を作ってくれます。

最近、怖い夢を見たら喜ぶようになりました。

夢の怖さをどう伝えるか考えたいと今思いました。

スプラッタは禁止の文章があったので悲惨な状況を考えていないのが幸いです。

怪談絵本のコンテストが転機です。

河童の頭をなでながら怪談を書いています。

きゅいいぃぃぃんきゅいぃぃぃぃん