140字小説「怪談」
「怪談作家」
怪談作家がいた。
怪談作家の家に近所に住む少年がたずねてきた。
「怪談作家ですから夜が好きですか」
少年は聞いた。
「昼が好きだよ、怪談作家は闇でなく影を書くのだ。
強い影は強い光がないと見られないからね」
怪談作家は続ける。
「いつだって強い光の下に化け物がいるのだよ」
怪談作家は笑った。
怪談作家って響きいいですね。
色々大変そうで。
「怪談作家」
怪談作家がいた。
怪談作家の家に近所に住む少年がたずねてきた。
「怪談作家ですから夜が好きですか」
少年は聞いた。
「昼が好きだよ、怪談作家は闇でなく影を書くのだ。
強い影は強い光がないと見られないからね」
怪談作家は続ける。
「いつだって強い光の下に化け物がいるのだよ」
怪談作家は笑った。
怪談作家って響きいいですね。
色々大変そうで。