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伝聞昔話「狂惑の法師」(宇治拾遺物語より)

  伝聞昔話「狂惑の法師」

 

 昔の話です。

 中納言師時という者がいました。

 ある日、中納言の屋敷に真っ黒染めの不動袈裟という袈裟をかけ、無患子の大きな数珠を首から下げた聖が入ってきたのです。

 

「そなたはいかなる僧か」

 と中納言が問いますと、

「仮の世とは儚く忍び難いもの。昔から連綿と生死を流転するは、考えれば、煩悩に引かれて、今にこうして浮世を出られないからこそと、これを無益なりと思い取り、ひとたび煩悩を切り捨て、ひとえにこのたび生死の境を抜け出そうと思い取りたる聖人でございます」

 と聖は哀れんだ声で言います。

 

「どのようにして煩悩を切り捨てたのかね」

 中納言が聞きます。

「さあ、これをご覧ください」

 と聖は言うと、衣の前をかき上げて見せたのでした。

 なんと、股にあるはずの物がなく、つるんとしていたのでした。

 

 中納言は違和感を覚え、若い侍を二人呼びました。

「お前たち、この聖人をそこの部屋に連れていき、つるんとした所を丁寧に調べてやれ」

 中納言は若い侍たちに命じました。

 中納言の命を受けて、若い侍たちは聖を捕獲された猿のように両腕を掴み、部屋に連れて行ったのでした。

 そして、その部屋から汚い男の悲鳴と泣き声が響き、ゲラゲラと笑う声がしたのでした。

  おもしろい

 

聞き伝える昔の話でございます 

 

せーふかしら?せうとかしら?

どうしらべたのかしらね?

宇治拾遺物語からです。

原文には

どう調べたか丁寧に書いてあります。

甲高い声で手を大きく振り、

あうとぉぉぉって感じです。

 

最初の聖の台詞はかっこいいのですがね。

 

あぁ、昔の話です

伊藤比呂美さんの日本霊異記を読んだのですが、

アウトなのが多かった記憶。

何だこの文章?

疲れてるんだな。

 

 

※基本的に聞き伝えるという形で、大筋は変えずに思うままに書いております。