怪談「徒然草子」

徒然なるままに、きいぼうどと心にまかせて、古典狂の怪談童話創作家の結果的にここだけの怪しいかもしれない話

宇治拾遺物語の二軍たちは一軍へ行く夢を見るのか

宇治拾遺物語は最初からいいかげん

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宇治拾遺物語を知っていますか?

 

宇治拾遺物語源隆国がのんびり集めた物語を

まとめた宇治大納言物語に、

あぶれた物語やその後に起こった話など、拾遺物語を足した15巻だと思いますと、

序文にかいてあります。

 

そう、思いますから始まる約200話からなる物語集です。

 

元々の宇治大納言物語の集め方が、

 

”もとどりを結ひわげて<をかしげなる姿にて>、筵を板にしきて<涼みゐ侍りて>、

大きなる団扇を<もてあふがせなどして、往来の者>、上中下をいはず<呼び集め>、

昔物語をさせて”

 

と書いてあります。

頭痛くなった?

 

「のんびりした格好で団扇あおいで、身分を問わずに昔物語をさせた」

になります。

 

最後に、もしかしたらまとめた人間の名前が拾遺とも読む、

だったから宇治拾遺物語かもと序文は終わります。

 

まとめたのに、なぜこんな不明瞭なのか?

 

 

そんな説話集です。

 

一軍のスターたち

宇治拾遺物語にはスターともいえる話があります。

 

もし宇治拾遺物語を読むなら、196話の中のいい話を選んだ本を買うと思います。

そこに選ばれたり、言及されやすい話です。

 

長い鼻の僧の「鼻長き僧」、こぶとり爺さん「鬼に瘤を取らるる」 、わらしべ長者長谷寺参籠の男利生に預かる」

 

地獄変で有名な絵仏師良秀などです。

あんまりないと思ってたらたら書いていたら、思った以上に沢山あって焦った。

宇治拾遺物語は下らない話ばっかと言いますが、書き連ねていけば、

けっこういきますね。書いてませんがまだありますよ。

 

説話集はたくさんあり、上の話や安倍晴明の話などはたくさんの説話集に入ってるスターな話です。

五色の鹿の話は良い話ですが、あまり有名じゃないのかな?

 

一部で有名な。女を嫌いになりたいから、うんち取ってこいといって、そのうんちの匂いであぁ良い匂いと感動する変態男の話、

平貞文本院侍従等の事」もスターかな、今昔物語にも入ってますね。

昔の人も、うんちの匂いで喜ぶ男が好きだったんですね。

色々読むと古代の好みも分かります。

あんたもすきねぇ

 

artart1982.hatenablog.com

 

 

目指せ一軍ですらない二軍たち

 

一軍に行く気を感じない。

ロッカールームで賭けトランプやってそうなお話達。

 

本にのりずらい話。

 

確認してたら思ったより多すぎて焦った。

なので一部。

 

「仮名暦あつらへたる」

新人の女官が、紙を貰ったので、僧に仮名暦書いてと頼みます。

おう!まかせとけと僧は言って引き受けます。

最初は神事仏事に良い、凶会日、と真面目に書きますが、

めんどくさくなって 、腹いっぱい食えとか食うなと書きます。

 

女官はそれを受け取って、変な暦とおもいましたが生真面目に守ります。

ある日に糞するなと書いてありました。

女官はそんな日もあるのかと我慢しました。

次の日、糞するなと、そして、それが何日も書いてあるのです。

あぁこまった、どうしようと尻を抱えて我慢しますが、

我慢の限界がきたのでした。

ちゃんちゃん

 

ひどい話です。

ただ漏らす話。これで喜んだのかしらね?

何を喜んだの?

大納言が集めたなら、よくそれを大納言に話したね。

水戸黄門中納言なのに。話した人が切り捨てられそう。

切り捨てゴメンは時代劇の嘘?

 

 

 「藤大納言忠家物言ふ女放屁」

大納言が良い女といちゃいちゃしていると、

感情が高まったときに、女が屁をこいた。

女はショックで伏せって動かない。

おなら一発で気分も色んなものもしぼんでしまった。

大納言はなんてこの世はつまらないんだろう出家しようと思うが、

いや女の放屁で出家は馬鹿すぎるや~めたと思う話。

 

タイトルがひどい。

内容もひどい。

子どもの日記以下じゃないの?

 

口話の一種ですかね?

マザーグースにも見られますが、

悪口を広まるというか、広まった話があります。

 

「源大納言雅俊一生不犯の鐘を打たせる」

 

大納言が女断ちした僧に鐘を打たせることにしました。

で打たせようとしたら僧がまごまごする。

どうかしたのかと聞いたら、自慰は問題ないですかと僧が聞く。

いつまでかと聞くと、僧が昨日かもしれないと答える

皆大笑い。

 

それだけ。

いつまでと聞いて昨日かもしれないと答えるのが、かわいい所ですかね。

出てる人物とかから色々推測できる話もあるそうですが、

本文がこれで、沢山解説ついてもつらいですね。

 

 

中納言師時法師の玉茎検知」

中納言の所に僧がやってくる。

僧はなんか偉そうなことを言うが、簡単に言うと女断ちをしたという。

そんな奴、ネットにたくさんいるじゃんとは、

そんなこと中納言は言わない。ネットの人は断ってないしね。

 

証明しろと僧に言うと、

棹のない股間を見せる僧。

中納言は頭がいいので、男の子を呼んで、

それそれそらそらと僧の股間を丁寧に調べさせる。

どうやって調べさせたかはしらない。

すると僧の股間に不思議なことにキノコが生えましたとさ。

僧はキノコを袋に糊でくっつけてたのだと。

 

タイトルがすごいひどい。

ひどい話ですね。ってまんまが書けないよ。

古典はお稚児さんがまずすぎる。

古典の話はお坊さんがおもしろい。

狂っている人が多い。

 

関係ないですが、

紫式部が尼の格好していたら、戦争に巻き込まれたのかな。

私は女だって股間を見せたことがあるそうです。

 

「小藤太聟におどされたる」

婿さんが昼間、嫁の家で暇してそうだから、義父(通い嫁の父)が、

酒と肴もって行ったら、義父が入ってくる音を、

婿が娘が来たと勘違いして顔を服で隠し、服を脱ぎ手を使い娘を迎える準備をします。

入ったら、婿さんが下半身出して準備万端。

その準備万端の股間を見て義父が気を失う話。

 

実在したとしたらあまりにも可哀想な話。

義父の小藤太が優秀だという説明から話は始まります。

持ち上げてどーん。

この婿がひどすぎる。

 

取り上げられない、二軍感あふれる話達でした。

ここで取り上げませんでしたが、

宇治拾遺物語はうんちが良く出てくるから子供に受けるかもしれない。 

書いてて思ったのはしっかり書くと、単語が優雅で面白い話も多いんじゃないかな。

 

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