怪談「徒然草子」

徒然なるままに、きいぼうどと心にまかせて、古典狂の怪談童話創作家の結果的にここだけの怪しいかもしれない話

140字小説「天ぷらそば」

「天ぷらそば」

天蕎麦の天ぷらは衣が厚くなければならぬ。

蕎麦のつゆに負けない、

衣のしっかりとした天ぷらが天そばには必要である。

つゆに負ける天ぷらの天抜きは猫もまたいで通るのだ。

二十年生きて化け猫になり、

神通力と人の言葉を得たわが家の猫が、

私に話した最初の言葉である。

うるさい猫である。

 

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化け猫の話です。

20年ほど猫と暮らしていますが、

秘術を話すとは思えません。

 

近所のお蕎麦屋さんは、

天そば、天丼、天せいろで衣が違います。

天丼と天蕎麦のセットは天ぷらが少し違うのです。

化け猫になった気分で天丼と天蕎麦のセット頼んでみてください。

 

仏教に日本の歴史も勉強をしないといけないなと思っています。

お経も読めた方がいいのかな?

今年は古典だけですな。

 

 

学校寄席入門 4演じてみよう「時そば(ときそば)」

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