自由記述帖「又鬼(またぎ)」
自由記述帖「又鬼(またぎ)」
ニロクという名の腕の良いマタギがいました。
そのニロクが家で酒を飲んでいると、女が家に入ってきたのです。
その女はとても背が高く、青い目で、生きた花が咲いた着物を着ていました。
ニロクはこれは面倒なのが来たと思いました。
「のどが渇いたので、酒をください」
女はニロクに言いました。
そして、女はニロクに湯のみをわたしたのです。
「体がでかいから酒も多くいるな」
ニロクはそう言って、湯のみに酒を入れ女にわたしました。
「ニロクさんはとても腕がいいマタギだと聞いて会いたかったのです」
女は酒を飲みうれしそうに言いました。
「腕がいいマタギとはどういう者か知っているのか」
ニロクがけわしい顔で聞きました。
「どういう者でしょうか」
「それはたくさんの命を終わらせた罪ぶかい者だということだ」
女の問いに、ニロクは答えました。
「マタギは、又に鬼でマタギだ。命を終わらせるたびに鬼になっていくのさ」
ニロクは言いました。
「おにになる。それは素晴らしい」
女はニロクにそう言いました。
ニロクはおどろき、馬鹿にしているのかと思いました。
「おにとは人よりも尊い存在です。最近は牛頭や馬頭や羅刹などと混ぜられ、鬼という漢字に閉じこめられて、何とも言えない存在になりましたが、おには本来尊い存在です。あなたたちのような素晴らしいおにが山にいれば山も安心するでしょう」
女はニロクに言いました。
ニロクは狐に化かされているような気持ちになりました。
「山を愛し、山に愛されるりっぱなおににおなりなさいな。尊い人は山から下りてくるのですよ」
女がそう言うと、まるで嘘のように消えたのでした。
ただ、空になった湯のみがあるだけです。
ニロクはその湯のみを眺め、
「良いおににならないといけないね」
ただ一言ニロクはそう言ったのでした。
タイトルだけ書いてずっと放置してましたが、
思ったのと違う方向の文章になりました。
民俗学の本を読んで、使わないかなと思った知識が使えるのがブログの良い所。
昔たなばたという少女たちがいて、少女たちは神様の妻でした、
機織りして神を迎えます。そして成長するまで神の妻として過ごす。
神さまがあれなのではなく、神さまに妻だから守れと押し付けてる感じですかね?
物語では邪霊は鉄の輝きに弱いとか言いますが、
現実では無力です。
何時から消化器官が弱くなったのでしょうか?
人間と動物はよく体力で比べられます。
DNAの神里和毅選手はチワワよりも早いそうです。
基本的に人間は負けます。
ただ、長距離なら人間が得意だそうです。
一番弱いのは消化器官です。
雨水をがぶがぶ飲む野良猫を見て、
サバイバル能力高いなと思います。
何が言いたいかと言うと、
谷垣と二瓶が好きです。湯たんぽもいい。
文体診断ロゴーンと言うサイトがあります。
みちぱんさん書評禄で面白いサイトが紹介されてました。
この「またぎ」を文体診断すると、
松たか子さんの小説はきっとこんな感じです。(嘘をつけ)
3人の共通点が見えない。
宮沢賢治さんか、
マタギだからですかね?
わざわざこのブログに来て下さったあなたを、私は勝手に大切に思います。