怪談「徒然草子」

徒然なるままに、きいぼうどと心にまかせて、古典狂の怪談童話創作家の結果的にここだけの怪しいかもしれない話

140字小説「狩人」

140字小説「狩人」

 

 

若者は狩人になりました。けものを守る人と書いて狩人と言います。

狩人は山を守り伝えていく存在だと祖父の言葉を思い出したからです。宝石のように光を反射する木の葉を見て、生命の美しさを見せびらかす動物たちを見て、彼は狩人になりました。山を守り、守る人を育て、繋いでいくために。

 

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森鴎外さん、芥川龍之介さん、菊池寛さん。

今回は少しうれしい評価。

 

遊び半分で自分より弱い物を笑いながら殺し、自分たちの罪を裸踊りでごまかす欧米人には狩人は一生分かるまいね。

彼らが切る毛皮は罪ではなく、守るために強くなるという強い意志なのだよ。

 

文体診断ロゴーン

 

わざわざこのブログに来て下さった貴方を私は勝手に大切に思います。