百物語作法
百物語は気楽なレジャーの一つです。
気軽に楽しまれている方が多いでしょう。
多いわけがないですね。
だらだらと雑に百物語に書いてきたので、最後にまとめたいと思います。
百物語は夜に百本の蝋燭を一つ物語が終わるたびに一つ消していくという降霊術です。
百本全て消えたら何かが話を語る、何かが起こるという怪談です。
まず百物語は降霊術です。
- 百個の物語
- 百本の蝋燭
- 日が昇るまでに終わらせる
それが百物語の条件かなと思います。
百個の物語が呪文の代わりなのです。百物語が面白いのは呪文をカスタマイズできるということです。
子供用の百物語もあります。
いいのか?
昔だったら百本の蝋燭も結構つらい条件だったかもしれません。呪いだと新品の鏡とかありますが、それも昔だと大変だと思うんですよね。
百個の話を終わらせるというのも制約だと思います。夏の夜は短いです。
1話5分でも500分になるので、短い話を用意する、話の長さを調整するのも制約だと思っています。
日が昇るまでに終わらないというのは呪術の失敗となるのでしょうか?そこらへんは緩く考えている人が多い気がします。
呪術は失敗すると自分に跳ね返ってきます。安易にはじめ、だらだらと日が昇るまでいいかげんに呪術をしてもいいのでしょうか?
呪術を信じずにいいかげんに行うというのは行った時点で呪術の失敗となるのでしょうか?
怖い話では安易に始めた呪術はその呪いの力が災いとなるのがお約束です。
百物語の面白い点は百個の物語が呪文となります。そして、その呪文を自由に作れるという点です。
なので百物語は百個の物語で呼ぶモノをある程度選べる降霊術ではないかと思います。
百個の物語を目的に合わせて並べるのが百物語の利点だと思うのです。
ある程度の利点は、思ったのがこない可能性もありますが、想像以上の相手や知られてない相手が来てくれる可能性があることです。
リスクをある程度負うことで、いい相手に会えたらいいなという願いがあるのかなと思います。
作者そこまで考えてないと思うよかもしれませんが。
こっくりさんは相手を選べません。それこそ降霊術が成功したら答えはそんなこと知らんしか返ってこないと思うのです。何故狐や犬が人の儚い恋路を知っているのでしょうか?
油揚げしか興味ないでしょう。かまぼこも興味ある?
それに、全知の存在がうろついていたらその場所はどうやってもだめだと思います。
その町から逃げましょう。もう終わりです。無理です。
個人的には百物語は30000字程度の百個の物語の形をした呪文を読む呪術だと思います。そして、内容で呼ぶ相手をある程度選べる降霊術だと思うのです。
さあ、夏に向けて百物語の作成はどうでしょうか?
百物語を書いたことで、色々手に入ってよかったなと思います。
わざわざこのブログに来て下さった貴方を私は勝手に大切に思います。