怪談「徒然草子」

徒然なるままに、きいぼうどと心にまかせて、古典狂の怪談童話創作家の結果的にここだけの怪しいかもしれない話

伝聞昔話「はまぐり女房」(楽しい民話)

  伝聞昔話「はまぐり女房」

 

 

 タスケは腕の良い猟師である。

 そして人が良いとみなが言った。

 人が良いのかようりょうが少し悪いのか分からないが、タスケを嫌うものは少ない。

 その日、タスケが漁をしていると、大きなはまぐりがかかった。

 不思議とみりょくを感じたので、タスケは海に帰した。

 またかかった。

 また帰した。

 三度目にかかった時にタスケはこのはまぐりを家に持って帰ることにした。

 そのはまぐりを桶に入れてやった。

 次の日、はまぐりはいなくなり、美しい女がいた。

 その女はオハマと名のった。

 オハマは魚の場所がわかるらしく、タスケにここに行けと言った場所で漁をするとよくとれた。

 そして、飯が美味かった。

 オハマのみそ汁はとても美味かった。

 ある日、タスケは漁をすると言って家を出たが大事なことを思い出した。

 その日は妻と娘の命日だったのだ。

 流行り病で死んだ妻と娘。オハマは不思議と二人といるような感じがする女だった。

 そんなオハマと暮らしていたので、なんとなく二人が生きている気がして命日を忘れたのである。

 漁をする気になれなかったので家に戻るとオハマが飯のしたくをしていた。

 はまぐり女のしょんべんは

 みそ汁を美味くする

 はまぐり女のしょんべんが

 みそ汁を美味くする

 オハマはそんな歌を歌いながらしょぼりしょぼりとみそ汁の鍋にしょんべんをしていた。

 タスケはおどろいた。

 毎日しょんべんを飲まされていたのだ。

 そして、どうしていいか分からず、浜をふらついたのだった。

「今日は何もとれなかった。これまでうまくいきすぎたのだろう」

 タスケがそう言うと、

「不思議ですね。そんなことはないのに」

 オハマはそう言った。

 夕飯の時、タスケはみそ汁が飲めなかった。

 オハマはそんなタスケをじっと見ていた。

「見ましたね」

 オハマはそう言うと、家から出ていった。

 タスケが追いかけると、大きなはまぐりがもぞりもぞりと海に向かっていた。

 追いかければ追いつくが、タスケはただはまぐりを眺めていた。

 それからである。

「オハマ帰ってきておくれ。みそ汁飲ませてくれ」

 タスケは毎日海に呼びかけたのだった。

 

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卑猥は魅力的だと言ったのは誰でしょうか?

昔話は語り継がれていくと屁やらうんちが足されやすいと言います。

この話はしょんべんですね。

 

そうか。屁とうんちはスターなのか。

そうか。

しんけんに取り組まないといけないのだろうか?

ぷっ。

 

 

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※基本的に聞き伝えるという形で、大筋は変えずに思うままに書いております。