伝聞昔話「金の蔵糞の蔵」(楽しい民話)
伝聞昔話「金の蔵糞の蔵」
お爺さんとお婆さんは夢を見た。
「お前さんたちが神社の帰りに立派な子供と巡り合うだろう」
神様はお爺さんとお婆さんに言った。
お爺さんとお婆さんさんには子供がなかったので何回も神様に子供ができるようにお願いをしていたので喜んだ。
そして、お爺さんとお婆さんは神社の帰りに白い犬に出会った。
「おじいさん、おばあさん私を子供にしてください」
犬はそう言った。
お爺さんとお婆さんは困った。犬では困る。
「神様に言われたでしょう」
犬はそう言った。
たしかに犬の言う通りだと思い、お爺さんとお婆さんは犬を子供にした。
子供なので、家にあげ、いっしょにご飯を食べた。
ある日、部屋の真ん中で犬がうんちをしようとした。
「ここでうんちをするんじゃないよ」
お爺さんが注意をすると、犬はうんちではなく黄金を出したのだった。
毎日犬は黄金を出したので、お爺さんとお婆さんと犬は裕福になった。
「火かしておくれ」
ある日、となりに住むお婆さんがやってきた。
となりのお婆さんはお爺さんとお婆さんはの家の中に良い物が増えているのを感じた。
理由を聞き、となりのお婆さんは犬を無理やり連れて行った。
となりのお爺さんとお婆さんは犬を犬らしくあつかった。ご飯はいっしょに食べず、残り物を与えた。
犬は部屋の真ん中で臭い糞をした。
となりのお爺さんは怒り、犬を殺してお爺さんとお婆さんに犬の死体を返したのだった。
お爺さんとお婆さんはとても悲しんだ。
犬はくうんと鳴いた。
「私が死んだら燃やして灰にしてください。そして庭にまいてほしいのです」
そう言うと犬は本当に死んでしまった。
お爺さんとお婆さんは犬の言う通りにした。
すると灰をまいた所から竹が生えてきて、ぐんぐんと伸びていった。
そして竹は天の国まで届き、天の国にある金の蔵の床に穴を開けた。
その穴から蔵の中の金が雨のようにきらきらとふった。
そして、お爺さんとお婆さんの家の前にふりそそいだのだった。
その光景を見てとなりのお婆さんがやってきてどうしてこうなったのかを無理やり聞いた。
そして、残っていた灰を持って行ってしまった。
となりのお婆さんは灰を自分の庭にまいた。
すると、そこから竹が生え、ぐんぐんと伸びていった。
そして竹は天の国まで届き、便所の床に穴を開けた。
そして、その穴から、となりのお爺さんとお婆さんの家に糞がふりそそいだ。
となりのお爺さんとお婆さんは糞に埋まって死んでしまったのだった。
更新を休んでいた時に色々変わったことの一つに下品な話に対する考えがあります。
昔話と笑い話は違うと言いますが、
学者でなければ区別はされません。
笑い話になる時に足されるのが、うんち、おしっこ、おならです。
まぁ単純にエッチなものが足される場合もありますが、そういう話はほぼ消えています。
理由としては、昔話の構成に必要のないアドリブで足された笑い話だと解釈されて、文化の探求に不要と判断されたり、単純に下品でいらないし子供に聞かせられないと省かれるからです。
一応昔話と、下品なものが足された笑い話は違うというのは覚えてもいても良いかもしれません。
で、笑い話になぜなるのかと言うと、それは楽しませようという気持ちからだと思います。その歴史は古く、今昔物語や宇治拾遺物語にもただうんちで笑うための話になりかけている話があります。
私は学者ではないので、その下品な話も拾っていきたいなと思います。
なのでうんちとおしっこ、おならの話を拾っていきたいと思ったのでした。
お子様も好きですし。
わざわざこのブログに来て下さったあなたを、私は大切に思います。
※基本的に聞き伝えるという形で、大筋は変えずに思うままに書いております。