けっこう殺伐としているオズの魔法使い
小泉八雲が英語で読みたいのです。
そのために今英語の本と基礎英語を読んでいます。
今読んでるのはオズの魔法使いです。
内容を知っていますか?
ドロシーがサイクロンでオズに飛ばされてそこで出会った仲間と冒険する話です。
内容を省略した絵本もありますが原作は結構長いです。
3時間ぐらいかかりますが絶対に原作の方が面白いです。
かなり深い内容と意外とキルレの高いパーティーが特徴です。
まずドロシーは東西の魔女二人を結果的に殺しています。
関係ありませんが話を読むと西の魔女は良い人に思えません。
ウッドマンは斧を持っているので西の魔女の部下の狼などを殺して問題を解決していきます。ドロシーはウッドマンが殺したオオカミをみて叫んでいるのでかなりひどい光景だと思われます。
ウッドマンとライオンは武器を持ってるので殺意がけっこう高めです。
彼らはけっこう力業でしかも殺して解決しながら進んでいきます。許すというシーンは基本ありません血なまぐさいですね。ジャンプだと冷酷だと言われそうな思考です。忍者のナルトよりも殺意は高いのです。
大事な特徴に深いテーマもあります。
カカシにオズが言う。「経験が知識なのだ、赤ん坊は脳を持っているが何も知らない。これまで経験してきたことがとても大事なのだよ。だから君はとても賢いんだ」
(めっちゃ意訳)
という感じの台詞が好きです。
知識とは心とは勇気とはそして故郷とはがテーマです。
カカシがなぜこの美しいオズから何もないカンザスに帰りたいのかとドロシーに聞くと。
「あなたには脳みそがないから分からないでしょうけど、人々はそこがどんな所であっても生まれ故郷以上に素晴らしいと思える場所は存在しないのよ」(めっちゃ意訳)
と相手の気にしている所を攻撃するドロシーが大好きです。この言葉は旅行が終わった後に感じますね。
心を欲しがるウッドマンに心があっても幸福になれるとは限らないよとオズが言う所も好きです。
ウッドマンは心だから変化が少ないんですよね。そこもなんか面白いです。
物語は最初カンザスがかなりつらい場所だと語る所から始まります。
そのカンザスの太陽によってドロシーの家族のヘンリーもエマも疲れ切っています。
そして物語はヘンリーがそのつらい仕事を止めてサイクロンだと叫ぶ所から動き出すのです。
この始まりが好きです。
ドロシーが美しいオズからカンザスに帰りたいと願うのはある種哲学的です。
絵本だとカットされがちなグリンダが治めるカードリング?クアドリング?̚カドリンググ?お好きなのどうぞ。も書かれます。
発見の多いお話です。
個人的に最高の児童書だと思います。