伝聞昔話「老人外術を使う」(今昔物語より)
伝聞昔話「老人外術を使う」
七月ばかりのころです。
大和の国より多くの馬に瓜を乗せた下衆たちが京へ上っていました。
宇治の北、成らぬ柿の木と呼ばれる期の木陰で瓜の籠をおろし休んでいました。
籠から自分たちのための瓜を出し、食べたのでした。
すると、帷を帯で結い、平下駄に杖をついている老人がやってきたのです。
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七月ばかりのころです。
大和の国より多くの馬に瓜を乗せた下衆たちが京へ上っていました。
宇治の北、成らぬ柿の木と呼ばれる期の木陰で瓜の籠をおろし休んでいました。
籠から自分たちのための瓜を出し、食べたのでした。
すると、帷を帯で結い、平下駄に杖をついている老人がやってきたのです。
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