怪談「徒然草子」

徒然なるままに、きいぼうどと心にまかせて、古典狂の怪談童話創作家の結果的にここだけの怪しいかもしれない話

2018-01-01から1年間の記事一覧

今週のお題「2019年の抱負」 人生が只今迷走しております(何? のどのトレーニングもかねてゴスペルを始める予定だったりとかでなんか混沌としていますが、体はありがたいことに元気です。 あとは折り紙でアクセサリー作れないか試行錯誤していたり、色々や…

鹿の革

鹿の革 鹿の革をかぶった男がいました。 男は名をニカンというお坊様でした。 ニカンは鹿の革をかぶって弓で射られようとしていたのです。 カツキという男がいました。 その男は猟の才能があり、必要とする以上に狩りをしていました。 照射と書いてともしと…

うけけ様

うけけ様 うけけ様が笑えば金持ちになる、うけけ様が笑えば神通力が手に入る、うけけ様は金のうんちをする。 山の上にいるうけけ様と呼ばれるお地蔵様にはいろんな噂がありました。 うけけ様のいる場所は山の上なので夏でも涼しく暑さにたえられなかった者が…

けけけ尼

けけけ尼 えらいお坊様とは欲を自分からはなすことができた者だと言います。 女性と一度も会わないために生まれてから一度もお寺から出なかったお坊様もいたそうです。 そのお坊様はお米を麦を一度も食べたことがありませんでした。 葉や根っこを食べて修行…

くろくち

くろくち ウツキという名の男が夢を見ました。 その夢は変わった夢だったので、蕎麦屋で隣にいた老人に話しました。 老人はその夢を蕎麦一杯で買いました。 「いい物を買った」 そう言うと、老人は鬼になりました。 そして、鬼は飛んでいきました。 それから…

思いが鬼

思いが鬼 言葉には力があります。 それを言霊といいます。 言葉に力があるのは、言葉につよい思いがあるからです。 月があやしい夜の話です。 男が歩いていると、青い着物を着た女がうろうろとしているのを見ました。 こんな時間におかしいと男は思いました…

伝聞昔話「酒虫」(聊斎志異「酒精」より)

伝聞昔話「酒虫」 昔々の中国に酒が好きでまるまると太った男がいた。 裕福な家系で、田畑の一部を自分の酒のために使っていた。 その男の所に一人の道士がやってきた。 「あなたは悪いものに取り憑かれている」 道士は男にそう言った。 「私は何にも憑かれ…

赤い鹿

赤い鹿 宝玉のように美しい赤い鹿がいました。 その鹿は人を恐れ、山の深い所で暮らしていました。 ある日、鹿は革でおぼれている人間を助けました。 「ご恩にたいしてお返しがしたいのです。何がお望みですか」 男が言うと、 「私のことを話さないでくださ…

伝聞昔話「童子丸(安倍ハルアキラ物語)」(横取り民話)

伝聞昔話「童子丸(安倍ハルアキラ物語)」 童子丸という少年がいた。 その少年の父は貴族だという。母は共に暮らしている葛の葉という狐と暮らしいた。 「童子丸。京へ行け」 カラスが童子丸にそう言った。 童子丸には動物たちの話が分かるという力があった…

箱の中

箱の中 お坊様が橋の途中で、箱を手に持った美しい青い着物を着た女に会いました。 「お坊様、この箱を隣町の橋にいる女に渡して欲しいのです。隣町へご用事があるでしょう。そのついでで構いません」 女はお坊様に言いました。 お坊様はその言葉を怪しいと…

伝聞昔話「夢蜂長者」(楽しい民話)

伝聞昔話「夢蜂長者」 二人の男がいた。 一人は若者で、もう一人は老人だった。 二人は馬が合いいっしょに旅をしていた。 ある晩、若者はぶんぶんという音に眠りをじゃまされた。 ぶんぶん 黄金の山に ぶんぶん 鉢が飛ぶ 鉢はそう歌いながら老人の鼻の穴に入…

三枚の絵

三枚の絵 三人の画家がいました。 その画家たちは三人で評判のいい人の絵を描く旅をしていたのです。 名前を、ソウカ、レンク、バトクと言いました。 皆、習った先生は違いましたがとても評判の良い画家でした。 形を正確に伝えるために、三人で絵を描き、三…

簡単きゃっとせらぴー

今週のお題「リラックス」 猫の召使をすること。 あれ? 岩合さんはしっかりした顔の♂猫さんが好きだと言います。 猫さんはある程度の大きさがあると楽しいかなと思います。 私も大人の猫の方が好きです。 仔猫はペットショップでいいや。 布団も猫もリラッ…

伝聞昔話「金の蔵糞の蔵」(楽しい民話)

伝聞昔話「金の蔵糞の蔵」 お爺さんとお婆さんは夢を見た。 「お前さんたちが神社の帰りに立派な子供と巡り合うだろう」 神様はお爺さんとお婆さんに言った。 お爺さんとお婆さんさんには子供がなかったので何回も神様に子供ができるようにお願いをしていた…

幻の日本シリーズ第7戦。どうも新聞の締め切りが早いらしい。

お題「今日の出来事」 我が家の地域新聞の締め切り何時よ。 隣が珍百景と言うのが素敵。 新聞読んでて締め切りはやいのだと感じてましたが、野球の結果前だったとは。 カープファンだったら憤怒かもしれませんね。 日本シリーズはSBの選手は有名な選手が多い…

赤い器

赤い器 金の好きな男が好ましく思っている女の家に通っていました。 男は女の家でのんびり昼寝をしていました。 家の中が騒がしかったので男は目を覚ましました。 家の中に鬼がいて、女と女の家族に何かを飲ませていました。 女たちは大きな赤い器を手に持っ…

教養と自己啓発とマニュアル人間

irorio.jp 画像見る限り意識高そうな本が多そう。 10冊って難しい数字ですね。 個人的な考えだと意識高い系の本は実用であって教養からは遠いイメージです。 何故でしょうか? 教養は実用から遠いからでしょうか? 教養も芸術(文学も)も実用書もバランス…

折り紙で簡単アーティスト&数学的脳トレ

芸術の秋です。 天高く画商肥ゆる秋などと言ってはいけません。 色々な芸術がありますが、気楽な芸術体験に折り紙があると思います。 折り紙の特徴は紙を選べます。 和紙を使えば鶴でもなかなか素敵なインテリアですし、 正方形で切らないというこだわりを持…

諸説あり

お題「どうしても言いたい!」 諸説あるという言葉があります。 色々本を読むと諸説あるという言葉には複数の可能性があると、複数の答えがあるということが身に沁みました。 日本だと七夕やお祭りの多くもそうですね。今話題のハロウィンも最初はもう分から…

横浜10月31日

今週のお題「ハロウィン」 ハロウィンの服なのに寒そう。 ハロウィンですね。 NHK横浜放送局 | イベント情報 コントラステさんのジャズライブを聴いてきました。 かっこよかったです。 ジャズにバイオリンやフルートが入るのが好きです。 バイオリンやフル…

140字小説「ハロウィンのお客様」

今週のお題「ハロウィン」 140字小説「ハロウィンのお客様」 ハロウィンの日、お菓子を用意して待っていますと書いた看板を用意する。 すると、トリックオアトリート!と子どもに化けた狐、狸、猫がやってくるという。 だからハロウィンのお菓子はバター…

かそうと昔話

今週のお題「ハロウィン」 ジャズ聞きに行こうかな。 31日はなんか変な人がいっぱいかしらね? 昔だと仮装に妊婦もあったそうですね。 不謹慎だと今はないそうですが。 アメリカのドラマだとハロウィンだとオカルト風味の話が定番ですね。 呪いの道具みた…

伝聞昔話「うつぼ舟」(楽しい民話)

伝聞昔話「うつぼ舟」 ぷぅ たった一つのおなら。 それが彼女の運命を変えた。 「主人の前でおならをするなどけしからん」 オユキはおならをしたから主人にうつぼ舟に入れられ、海に流されたのだ。 捨てる神あれば拾う神ありというように、海はオユキを見捨…

かおなしのカククさま

かおなしのカククさま 顔のないカクク様と呼ばれているお地蔵様がいました。 そのお地蔵様を村の子供たちは遊び道具にしていました。 カクク様は子供たちに川へ投げられ、道を引きずり回されなどしたので、顔がけずれてなくなったのです。 人々は地蔵様をか…

伝聞昔話「はまぐり女房」(楽しい民話)

伝聞昔話「はまぐり女房」 タスケは腕の良い猟師である。 そして人が良いとみなが言った。 人が良いのかようりょうが少し悪いのか分からないが、タスケを嫌うものは少ない。 その日、タスケが漁をしていると、大きなはまぐりがかかった。 不思議とみりょくを…

尼様の木

尼様の木 穀断ちという、お米や麦などの穀物を食べない修行をしている美しい尼様がいました。 ある晩です。 尼様の前に白い亀にのった七つの顔を持つ仏様があらわれました。 仏様は心地の良い光や花を空中におどらせていました。 「あなたのような姿の仏様は…

伝聞昔話「ちゅうちゅうどんぶり」(眠らない子への民話)

伝聞昔話「ちゅうちゅうどんぶり」 東の島のネズミたちは困っていた。食べるものがないのである。 西の島なら食べるものがあるだろうと考え、大勢で船に乗って西の島を目指したのだった。 西の島のネズミたちは悲しんでいた。食べるものがなかったのである。…

伝聞昔話「かちかち鳥」(楽しい民話)

伝聞昔話「かちかち鳥」 かわいそうなかわいそうな熊と悪い兎の話。 のそりのそりとその熊は動く。 どんぱちな熊である。 たっぷりかせいだ枝をその熊はせおって山を下りていた。 「くまさんくまさん。あなたは力持ちだから私もついでに運んでおくれ」 白兎…

大森ウータン

大森のウータンフェスフェスタに行きました。 www.utan.jp ベリーダンサーの方は迫力があり、リングで踊ったのもあって、女子レスラーに見えました。あの衣装ではプロレスは出来ませんがね。 でも今の細いレスラーだとベリーダンサーの方がレスラーに見えそ…

お気楽戦争体験とスイーツ論

今週のお題「最近おいしかったもの」 タイトルに偽りがあります。なんとなく盛ってみました。 谷崎潤一郎は戦時中とろろご飯を食べていたそうです。 あと、今の価値で50万円をかけてすき焼きも食べたとか。 50万円です。 今だったら何が食べれるでしょう…