怪談「徒然草子」

徒然なるままに、きいぼうどと心にまかせて、古典狂の怪談童話創作家の結果的にここだけの怪しいかもしれない話

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

140字小説「ハロウィンのお客様」

今週のお題「ハロウィン」 140字小説「ハロウィンのお客様」 ハロウィンの日、お菓子を用意して待っていますと書いた看板を用意する。 すると、トリックオアトリート!と子どもに化けた狐、狸、猫がやってくるという。 だからハロウィンのお菓子はバター…

かそうと昔話

今週のお題「ハロウィン」 ジャズ聞きに行こうかな。 31日はなんか変な人がいっぱいかしらね? 昔だと仮装に妊婦もあったそうですね。 不謹慎だと今はないそうですが。 アメリカのドラマだとハロウィンだとオカルト風味の話が定番ですね。 呪いの道具みた…

伝聞昔話「うつぼ舟」(楽しい民話)

伝聞昔話「うつぼ舟」 ぷぅ たった一つのおなら。 それが彼女の運命を変えた。 「主人の前でおならをするなどけしからん」 オユキはおならをしたから主人にうつぼ舟に入れられ、海に流されたのだ。 捨てる神あれば拾う神ありというように、海はオユキを見捨…

かおなしのカククさま

かおなしのカククさま 顔のないカクク様と呼ばれているお地蔵様がいました。 そのお地蔵様を村の子供たちは遊び道具にしていました。 カクク様は子供たちに川へ投げられ、道を引きずり回されなどしたので、顔がけずれてなくなったのです。 人々は地蔵様をか…

伝聞昔話「はまぐり女房」(楽しい民話)

伝聞昔話「はまぐり女房」 タスケは腕の良い猟師である。 そして人が良いとみなが言った。 人が良いのかようりょうが少し悪いのか分からないが、タスケを嫌うものは少ない。 その日、タスケが漁をしていると、大きなはまぐりがかかった。 不思議とみりょくを…

尼様の木

尼様の木 穀断ちという、お米や麦などの穀物を食べない修行をしている美しい尼様がいました。 ある晩です。 尼様の前に白い亀にのった七つの顔を持つ仏様があらわれました。 仏様は心地の良い光や花を空中におどらせていました。 「あなたのような姿の仏様は…

伝聞昔話「ちゅうちゅうどんぶり」(眠らない子への民話)

伝聞昔話「ちゅうちゅうどんぶり」 東の島のネズミたちは困っていた。食べるものがないのである。 西の島なら食べるものがあるだろうと考え、大勢で船に乗って西の島を目指したのだった。 西の島のネズミたちは悲しんでいた。食べるものがなかったのである。…

伝聞昔話「かちかち鳥」(楽しい民話)

伝聞昔話「かちかち鳥」 かわいそうなかわいそうな熊と悪い兎の話。 のそりのそりとその熊は動く。 どんぱちな熊である。 たっぷりかせいだ枝をその熊はせおって山を下りていた。 「くまさんくまさん。あなたは力持ちだから私もついでに運んでおくれ」 白兎…

大森ウータン

大森のウータンフェスフェスタに行きました。 www.utan.jp ベリーダンサーの方は迫力があり、リングで踊ったのもあって、女子レスラーに見えました。あの衣装ではプロレスは出来ませんがね。 でも今の細いレスラーだとベリーダンサーの方がレスラーに見えそ…

お気楽戦争体験とスイーツ論

今週のお題「最近おいしかったもの」 タイトルに偽りがあります。なんとなく盛ってみました。 谷崎潤一郎は戦時中とろろご飯を食べていたそうです。 あと、今の価値で50万円をかけてすき焼きも食べたとか。 50万円です。 今だったら何が食べれるでしょう…

わが子人形

わが子人形 男には妻と子供がいました。 男は出世がしたかったので、妻と子をおいて、生まれた小さな島を出たのです。 一人で勝手に海をこえていった男を妻はうらみました。子は男をのろいました。 妻は子に似た人形を作り、その人形のお腹にあなたの子です…

おに雪

おに雪 おに雪という美しい尼がいました。 その尼はある村で一晩男の家にとまりました。 「あなたはとても美しい、もし、できるのならば私の妻になってくれませんか。一人では何かと不便なのです。助けると思って妻になっていただきたいのです」 男はおに雪…

きばかんのん

きばかんのん 猟師は山で見つけた千手観音の手の数をぼけぇと数えていました。 その猟師はとても腕がよく、共に猟に出ている猟犬もとても良い犬だったので猟はいつも成功するため獲物を保管する小屋はいつもいっぱいでした、なのでいつも暇だったのです。 そ…

おにぼうず

おにぼうず 荒れた小さいお寺が山の上にありました。 そこの寺はお坊様がすぐにいなくなる寺でした。 山には鬼がいるからその鬼に食われたのだろうと人々は言っていました。 その寺には今は誰もいなかったので一人のお坊様がやって来たのです。 月がきれいな…

子供の顔のにわとり

子供の顔のにわとり ヤイチというひどい山賊がいました。 ヤイチは山に来た物を殺し、物をうばったのです。 殺された者の中には子供もたくさんいました。 ヤイチは頭が良かったので、うばった金で商売を始めたのでした。 商売は上手くいきました。 そして孫…

仙人香

仙人香 竜のよだれのお香で龍涎香といいます。 龍涎香は鯨が消化しきれなかったイカなどが石となり、それを出したものです。 そのようなものなので、龍涎香は鯨が出したものを拾うのがふつうです。 とても貴重なお香です。 お香を売るその店にはたくさんの龍…

おいしいね君

おいしいね君 けんたはニンジンが大嫌いです。 机には けんたへ 母さんは今日用事があるので、 ハンバーグを作っておいたから食べてください。 ニンジンもちゃんと食べてください。 母より と書かれた手紙がありました。 けんたはニンジンとにらみあいをして…

天狗娘

「天狗娘」 天狗がおりました。 その天狗は村の娘と約束をしていました。 村を悪い事から守るという約束をしていたのです。 その村はいつも悪い病気や嵐などの人の力ではどうしようもない事に悩んでいました。 村を守るためには力が必要です。天狗だからと何…

首切りみやらび

首切りみやらび 美しい少女が長い髪をふりふり歌を歌います。 はやく かねだせ おまえさま ださなきゃ はさみで ちょんぎるぞ 美しい少女が長い髪をふりふり歌を歌います。 手をふり、足をふり、髪をふり、くるくるおどります。 その姿を見た人々はやんやや…

けろりけろりぱっくんちょ

けろりけろりぱっくんちょ けろりけろりぱっくんちょ 机の上にカエルがいました。 けろりけろりぱっくんちょ 腹に傷のあるカエルはそう鳴いていました。 そのカエルが少年の鼻の穴から出てきたことです。 けろりけろりぱっくんちょ それはきのうから始まった…

秋なので本とジャズ

お題「筒井康隆」 筒井さんの創作の極意と掟。 題読んで分かるようにエッセイです。 小説とかを例に出される時の問題はネタバレですね。 映画でもそうですが、なかなかラストまで語るのが難しいですね。 そう言う意味では詩や俳句は良いですね。 最後まで書…