怪談「徒然草子」

徒然なるままに、きいぼうどと心にまかせて、古典狂の怪談童話創作家の結果的にここだけの怪しいかもしれない話

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

今週のお題「2019年の抱負」 人生が只今迷走しております(何? のどのトレーニングもかねてゴスペルを始める予定だったりとかでなんか混沌としていますが、体はありがたいことに元気です。 あとは折り紙でアクセサリー作れないか試行錯誤していたり、色々や…

鹿の革

鹿の革 鹿の革をかぶった男がいました。 男は名をニカンというお坊様でした。 ニカンは鹿の革をかぶって弓で射られようとしていたのです。 カツキという男がいました。 その男は猟の才能があり、必要とする以上に狩りをしていました。 照射と書いてともしと…

うけけ様

うけけ様 うけけ様が笑えば金持ちになる、うけけ様が笑えば神通力が手に入る、うけけ様は金のうんちをする。 山の上にいるうけけ様と呼ばれるお地蔵様にはいろんな噂がありました。 うけけ様のいる場所は山の上なので夏でも涼しく暑さにたえられなかった者が…

けけけ尼

けけけ尼 えらいお坊様とは欲を自分からはなすことができた者だと言います。 女性と一度も会わないために生まれてから一度もお寺から出なかったお坊様もいたそうです。 そのお坊様はお米を麦を一度も食べたことがありませんでした。 葉や根っこを食べて修行…

くろくち

くろくち ウツキという名の男が夢を見ました。 その夢は変わった夢だったので、蕎麦屋で隣にいた老人に話しました。 老人はその夢を蕎麦一杯で買いました。 「いい物を買った」 そう言うと、老人は鬼になりました。 そして、鬼は飛んでいきました。 それから…