怪談「徒然草子」

徒然なるままに、きいぼうどと心にまかせて、古典狂の怪談童話創作家の結果的にここだけの怪しいかもしれない話

2018-11-23から1日間の記事一覧

赤い鹿

赤い鹿 宝玉のように美しい赤い鹿がいました。 その鹿は人を恐れ、山の深い所で暮らしていました。 ある日、鹿は革でおぼれている人間を助けました。 「ご恩にたいしてお返しがしたいのです。何がお望みですか」 男が言うと、 「私のことを話さないでくださ…