怪談「徒然草子」

徒然なるままに、きいぼうどと心にまかせて、古典狂の怪談童話創作家の結果的にここだけの怪しいかもしれない話

伝聞昔話「レッシングのたとえばなし」(名作集より)

  伝聞昔話「レッシングのたとえばなし」

 

  馬と牛

 勇ましい馬がその勇ましさを見せつけます。

 その勇ましい馬にとくいげな少年がまたがっています。

 その姿を牛がなげきました。

「なんという、なさけない姿だ。そのような何もしらぬ、しらぬことをほこる子供に自由にさせるなんて」

 牛がさけびました。

続きを読む