怪談「徒然草子」

徒然なるままに、きいぼうどと心にまかせて、古典狂の怪談童話創作家の結果的にここだけの怪しいかもしれない話

2018-07-27から1日間の記事一覧

140字怪談「月食」今晩7/28の4時半に皆既月食です。

140字怪談「月食」 月食の日に猫の戦争があると聞いたので、猫の戦争を止めるために削り節を持って散歩に出かけた。 月食が始まるころ、猫達が公園に集まってきた。猫たちは二手に分かれた。そして、牛乳派とヨーグルト派に分かれて議論を始めた。 削り節…

140字小説「なま女房と化け猫」

140字小説「なま女房と化け猫」 なま女房の仕事は化け猫の世話でした。「化け猫さん、顔に毛が生えていると情が薄いとは本当ですか」化け猫は女房の顔じっとみる。「女房さんもうっすら顔に毛が生えています」 化け猫がいいます。「化け猫さんは今日ご飯…