怪談「徒然草子」

徒然なるままに、きいぼうどと心にまかせて、古典狂の怪談童話創作家の結果的にここだけの怪しいかもしれない話

詩会「あかんぼ」北原白秋

詩会「あかんぼ」北原白秋

 

昨日うまれたあかんぼを、

その眼を、指を、ちんぽこを、

真夏真昼の醜さに

憎さも憎く睨む時。

 

何かうしろに来る音に

はつと恐れてわななきぬ。

『そのあかんぼを食べたし。』と

黒い女猫がそつと寄る。

 

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