怪談「徒然草子」

徒然なるままに、きいぼうどと心にまかせて、古典狂の怪談童話創作家の結果的にここだけの怪しいかもしれない話

伝聞昔話・古典

伝聞昔話「多田新発」(宇治拾遺物語より)

伝聞昔話「多田新発」 鹿は身を投げ出すように逃げていました。 多田新発の弓から逃げていたのです。 多田新発は多田満仲の部下です。 評判の悪い部下です。 命で遊ぶことに溺れていました。

伝聞昔話「鬼指南」(雨月物語・青頭巾の中)

伝聞昔話「鬼指南」 人は生きながら鬼になる者がいます。 仏の広大さを理解せず、おのれの欲にまかせるままこの世を終わり、愛欲邪念の業障に握られて、生きていた時の形や、鬼や蛇になって祟りをなすことがあります。 快庵は男に鬼とはどのような物かと語っ…

伝聞昔話「美童食阿闍梨」(雨月物語・青頭巾の上)

伝聞昔話「美童食阿闍梨」 これから不思議な話をいたしましょう。 美童と阿闍梨の恐ろしくも悲しい話でございます。 美童を愛し食った阿闍梨の話でございます。

伝聞昔話「五色の鹿」(宇治拾遺物語より)

伝聞昔話「五色の鹿」 昔、天竺でのお話です。 五色の体と白い角を持った美しい鹿が山の深く深くに暮らしておりました。 深い所に暮らしていたので人はその鹿のことを知りませんでした。 そんな山の深いところで鹿は鳥と仲良く暮らしていたのです。 鹿の暮ら…