140字小説「ちか(生)」
140字小説「ちか(生)」
ちか(生)をスーパーで買った。
寒かろと金の衣をつけてやる。
簡単に言えば天ぷらにする。
あちあちと音を立てて、
野暮ったい衣が美しい金の衣に変わっていく。
スープに泳がせて食べれば、ちか(生)は往生するだろう。
西方浄土は西にある。
お日さまも西に向かう。なので西を向いて食べると良いだろう。
ちか(生)はワカサギそっくりで、ワカサギと混ざってるそうです。
(生)が使いたかっただけという。
前回読みやすさEが出たので、
Aが嬉しいですね。
わざわざこのブログに来て下さったあなたを、私は大切に思います。