2018-09-07 140字小説「猫の温度計」 自由記述帖 140字小説 140字小説「猫の温度計」 猫の温度計。 寒いと丸くなる。 もっと寒いと布団の中に隠れる。 温かくなると、猫の温度計はぐいんと伸びる。 大の字に伸びる。 それより熱くなると、ひんやりとした所に逃げる。 規則的にお腹が減るので、 鳩時計のように、飯だ飯だと鳴く。 ただ温度計としても時計としても頼りない。 菊池寛さんに中島敦さんに芥川龍之介さん。 何ともピンとこない感じ。 診断は毎回ドキドキしますね。 文体診断ロゴーン わざわざこのブログに来て下さったあなたを、私は勝手に大切に思います。