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昔話解体新書「英雄たちの物語」

昔話解体新書「英雄譚」

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昔話の分析で物語を書けるようになるかもねで、昔話解体新書です。

今回は英雄物語です。

桃太郎に金太郎など英雄の出てくる話は色々ありますが、

基本的な英雄物語を語りたいと思います。

3ステップで解体新書してみましょう。

 

 

物語の始まり「特別な子と特別な力」

英雄とは、その力を人の為に使う者です。

英雄物語は困った人や動物を救う優しい物語です。

その力を人の害に使うと、怪談とかになります。

人の為に力を使うのが英雄です。

 

英雄は特別な力を持っているので、その力の理由があります。

桃太郎は桃から生まれ、力太郎はお爺さんとお婆さんの垢から生まれます。

ありえない形から特別な力で生まれます。

金太郎や牛若丸は高貴な生まれです。

金太郎は山姥の子などいくつかありますが。

生まれが特別であることが特別な力を持っている理由になるのです。

 

もう一つ親がいます。

それは師匠です。

牛若丸は天狗が師匠で、山で修行をします。

師匠が親で修行が出産になるのです。

修業とは出産でもあるのです。

 

三年寝太郎のように異常な長さを寝ることが出産になることもあります。

 

物語の敵「困難」

英雄がなぜ英雄なのか。

それは困難を克服したからです。

桃太郎や力太郎一寸法師は鬼退治、金太郎は川にその怪力で橋を作ります。

英雄は人では解決できない問題を聞き、解決します。

物語は特別な子が困難な問題を聞くと始まります。

 

困難な問題に必要なのは警告され止められることです。

そんなことできないよ

そんな恐ろしいことは考えないで

金太郎は周りが動物ですから

うきゃうきゃ きゃあきゃあ

とそのように止められて、困難さと主役が大事にされていることを書きます。

 

禁止とも言います。

英雄は

困難ですが皆のためにやり遂げて見せます

と格好よく言い、解決に向かうのです。

 

逆に、罰や適当に放り込まれるというパターンもあります。

罰で困難を解決するのは、悪役が英雄に変わる物語になります。

 

英雄に力があるので、それを利用して、敵を主に書くという方法もあります。

怪談はそれですかね。

怪談だと解決役のお坊さんは結構適当なことが多いです。

魅力的な敵は、

酒呑童子茨木童子蘆屋道満、伝説の盗賊大将である袴垂などがいます。

彼らはやられやくとしての主役でもあるのです。

 

物語の彩り「仲間」

上の二つでも話は出来ますが、

英雄を特別にするのが仲間です。

桃太郎は猿犬雉、

力太郎は御堂を担ぐ御堂っこ太郎に、石を素手で削る石太郎または岩太郎。

 

一寸法師は姫です。

姫がいることで優れた侍であることが分かるのです。

金太郎は動物です。

動物に愛されている力持ち、それが金太郎です。

 

その仲間たちが英雄を特別な存在にするのです。

力太郎は強力な御堂っこ太郎に岩太郎を負かし仲間にします。

二人の強さが力太郎の強さも表現している良い形です。

仲間は英雄に必要な要素だと言えます。

 

まとめ

英雄物語は

  • 特別な生まれの英雄
  • 英雄を彩る仲間
  • 解決が難しい困難
で出来ていると言えます。
 
 
※この記事は追記や修正が多いと思いますので、随時していきます。